by writer » 2025年3月31日(月) 09:51
ここでは「道元的」=「只管打坐」「自己を忘れて他に任せる」「目的から自由な修行」など、内面の徹底した自己修練や無目的性、調和・無我といった世界観をもとに考えると、
「反道元的」な洞察とは、対照的に次のような要素を含むものとして抽出できます:
各叙事詩から得られる「反道元的」洞察
| 叙事詩名 | 反道元的な洞察 |
|-------------|--------------------------------------------------|
| イーリアス(ギリシャ) | 怒り、名誉、復讐といった個の感情や欲望を貫く英雄性。神々さえ巻き込む「私」の衝動が世界を動かす。 |
| オデュッセイア | 家族の元へ帰るために、策謀・駆け引き・自己主張を駆使する。無我ではなく、知恵ある自己保存の物語。 |
| アエネーイス | 神託に従うとはいえ、自分の運命を受け入れて国家建設という歴史的使命を背負う個。歴史に残る意志と成果を重視。 |
| マハーバーラタ | 絆や倫理の葛藤に満ちた戦争叙事詩。「やるべきこと」を苦悩の末に決断する点で、目的性・責任が前景化。 |
| ラーマーヤナ | 規範に従う英雄ラーマの行動。個としての情や苦悩よりも、役割を完遂することへの忠誠と義務感。ある意味「宗教的な自己保存」。 |
| ギルガメシュ叙事詩 | 死に抗う旅と、永遠への渇望。「無常の受容」ではなく、死への反発と記憶への固執が中心。 |
| ベーオウルフ | 自己犠牲や栄光による名誉の追求。死を前にしても、自我の物語を貫く英雄性が前提。 |
| ニーベルンゲンの歌 | 忠誠・復讐・裏切りに満ちた因果と感情の連鎖。調和や無執着とは程遠い、人間ドラマの応酬。 |
| エッダ | 神々と巨人の闘争。崩壊が運命づけられていても戦うことに意味を見出す。目的に抗う姿勢が強調される。 |
| 神曲 | 地獄・天国という構造化された善悪の体系に人間の行動を位置づける。絶対的な秩序と道徳があり、「空(くう)」的な世界観とは異質。 |
| 失楽園 | 自由意志ゆえに堕ちる人間。欲望・反抗・知識への渇望が中心であり、むしろ無知なまま従順であることを拒む姿勢。 |
| ファウスト | あらゆる知識と快楽を求め続ける執念。求道というより「万能への欲望」に満ちた近代的自我。 |
| ローランの歌 | 忠誠の美徳とそれに殉じる英雄の物語。外的価値(名誉・忠義)への献身が前提。内的覚醒や無我ではない。 |
| ルジアダス | 国土、航海、名誉といった大航海時代の外向的・拡張的価値観。戦争や征服の正当化も含む。 |
| エネイーダ(ウクライナ) | 歴史と風刺、国家批評。「内面の調和」ではなく、「外的権力と文化への対抗」が軸。 |
| 狂えるオルランド | 愛に狂う英雄の破滅。感情の暴走や非理性の美学が描かれる。無我や自己制御とは対照的。 |
| クーリーの牛争い | 英雄の戦いと力の誇示。個の強さ、栄光、争いの正当性が前面に出る。 |
総括:反道元的な価値観とは?
・個の意志と欲望の貫徹
・歴史や神話に名を刻む「物語」の強さ
・争い・栄光・死との対決
・秩序よりも対立、無我よりも自我、自然との一体よりも運命との闘争
これらは、「只管打坐」のような静的で内省的な姿勢とは逆に、「動」や「変化」、「抗い」、「記憶されること」への強い希求といえるでしょう。
ここでは「道元的」=「只管打坐」「自己を忘れて他に任せる」「目的から自由な修行」など、内面の徹底した自己修練や無目的性、調和・無我といった世界観をもとに考えると、
「反道元的」な洞察とは、対照的に次のような要素を含むものとして抽出できます:
各叙事詩から得られる「反道元的」洞察
| 叙事詩名 | 反道元的な洞察 |
|-------------|--------------------------------------------------|
| イーリアス(ギリシャ) | 怒り、名誉、復讐といった個の感情や欲望を貫く英雄性。神々さえ巻き込む「私」の衝動が世界を動かす。 |
| オデュッセイア | 家族の元へ帰るために、策謀・駆け引き・自己主張を駆使する。無我ではなく、知恵ある自己保存の物語。 |
| アエネーイス | 神託に従うとはいえ、自分の運命を受け入れて国家建設という歴史的使命を背負う個。歴史に残る意志と成果を重視。 |
| マハーバーラタ | 絆や倫理の葛藤に満ちた戦争叙事詩。「やるべきこと」を苦悩の末に決断する点で、目的性・責任が前景化。 |
| ラーマーヤナ | 規範に従う英雄ラーマの行動。個としての情や苦悩よりも、役割を完遂することへの忠誠と義務感。ある意味「宗教的な自己保存」。 |
| ギルガメシュ叙事詩 | 死に抗う旅と、永遠への渇望。「無常の受容」ではなく、死への反発と記憶への固執が中心。 |
| ベーオウルフ | 自己犠牲や栄光による名誉の追求。死を前にしても、自我の物語を貫く英雄性が前提。 |
| ニーベルンゲンの歌 | 忠誠・復讐・裏切りに満ちた因果と感情の連鎖。調和や無執着とは程遠い、人間ドラマの応酬。 |
| エッダ | 神々と巨人の闘争。崩壊が運命づけられていても戦うことに意味を見出す。目的に抗う姿勢が強調される。 |
| 神曲 | 地獄・天国という構造化された善悪の体系に人間の行動を位置づける。絶対的な秩序と道徳があり、「空(くう)」的な世界観とは異質。 |
| 失楽園 | 自由意志ゆえに堕ちる人間。欲望・反抗・知識への渇望が中心であり、むしろ無知なまま従順であることを拒む姿勢。 |
| ファウスト | あらゆる知識と快楽を求め続ける執念。求道というより「万能への欲望」に満ちた近代的自我。 |
| ローランの歌 | 忠誠の美徳とそれに殉じる英雄の物語。外的価値(名誉・忠義)への献身が前提。内的覚醒や無我ではない。 |
| ルジアダス | 国土、航海、名誉といった大航海時代の外向的・拡張的価値観。戦争や征服の正当化も含む。 |
| エネイーダ(ウクライナ) | 歴史と風刺、国家批評。「内面の調和」ではなく、「外的権力と文化への対抗」が軸。 |
| 狂えるオルランド | 愛に狂う英雄の破滅。感情の暴走や非理性の美学が描かれる。無我や自己制御とは対照的。 |
| クーリーの牛争い | 英雄の戦いと力の誇示。個の強さ、栄光、争いの正当性が前面に出る。 |
総括:反道元的な価値観とは?
・個の意志と欲望の貫徹
・歴史や神話に名を刻む「物語」の強さ
・争い・栄光・死との対決
・秩序よりも対立、無我よりも自我、自然との一体よりも運命との闘争
これらは、「只管打坐」のような静的で内省的な姿勢とは逆に、「動」や「変化」、「抗い」、「記憶されること」への強い希求といえるでしょう。