儒教における基本的な五つの徳

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儒教における基本的な五つの徳

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五常(ごじょう)
儒教における基本的な五つの徳です。

仁(じん)
他者に対する思いやり、慈愛、慈悲の心。人間関係の中心となる徳であり、人を思いやることを意味します。

義(ぎ)
正義や道義、正しい行動をとること。私利私欲に囚われず、道理にかなった行動をすることを指します。

礼(れい)
礼儀や礼節を重んじること。社会秩序を維持するための行動規範としての礼儀作法を意味します。

智(ち)
知恵、賢さ、理性を重視すること。物事をよく理解し、適切な判断を行う力を指します。

信(しん)
誠実さ、信頼、約束を守ること。他者との信頼関係を築くための誠実な態度を表します。

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学びの友よ 才能は神よりの業 究むるは君が使命

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「仁」は人間らしい情け深さや他者を思いやる心
「義」は正義や道徳的な行い
「礼」は社会的な儀礼や作法
「智」は知恵や理性
「信」は信頼や誠実さ


「仁とは人なり」(中庸)・・・仁の徳を持っていればこそ人間である。仁の道こそ人の道である。
「仁は人の心なり。義は人の路なり」(孟子)・・・仁は人の心の自然であり、義は人の踏み行うべき正当な道だ。
「博く愛する之れを仁と謂う」(文章軌範)・・・遍く公平に人を愛する。これが仁である。
道は二つ、仁と不仁とのみ。(孟子)・・・孔子の言葉


義(ぎ)は、個人の欲望や私利私欲を超えて、公共の秩序や道徳的な原則に従おうとする姿勢を表します。これは自己と他者との関係を重視し、社会的なルールや倫理に従って行動することを意味します。


「義とは宜なり」(中庸)・・・義とはその時々の宜しきに従っていくことである。仁だけでは慈しみの考えが強く、情におぼれがちである。そこで、ある場合にはそれを断ち切ることもしなければならない。
「羞悪の心は、義の端なり」(孟子)・・・自分の不善を恥じ、人の悪を憎む心は宜のはじまりである(四端の心)。
「その義にあらざれば、その禄を受けず」(韓非子)・・・当然受ける道でなければ、その俸禄は受けない。

礼(れい)は、人間関係や社会の秩序を維持するための作法や規範を指します。礼は慣習や伝統に基づいて、人間関係や社会の秩序を維持するための作法や規範を指します。その意味で「重んずる例」という意味合いが含まれています。

礼を実践することによって、個人は他者との関係を円滑にし、相互の敬意と信頼を築くことができます。また、礼は感情や欲望に支配されずに行動するための指針ともなります。個人の自律性と社会的な統制が相互に補完しあい、共存共栄の社会が実現されるとされています。

「礼は節を超えず」(礼記)・・・礼儀は節度を超えてはならない。度を超えた丁寧さはむしろへつらいに近くなり、特には失礼になる。
「礼を知らざれば、以って立つことなし」(論語)・・・礼は社会に立つ人間の背骨である。だからその例を心に備え、身に付けない者は、世の中に役立つことはできない。
「己れに克ちて礼に復るを仁と為す」(論語)・・・自己を律し、礼に従うことができれば、全世界が仁に帰る(仁の道に従う)。

荻生徂徠は智について「人を知ること」、「言を知ること」、「道を知ること」、「命を知ること」、「人を知ること」など、様々な側面を述べています。、他者を理解し尊重する心、是非を判断する力、適切な言葉や行動を選ぶ洞察力などが含まれるということになります。

「是非の心は智の端なり」(孟子)・・・是と非、すなわち善悪を判断する心は地の端緒である。
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず」(論語)・・・物事を理解し知っている者は、それを好んでいる人には及ばない。物事を好んでいる人は、それを心から楽しんでいる者には及ばない。

信(しん)は、一般的には「信用」や「信頼」を意味しますが、儒教の思想においては、より深い意味を持ちます。

信は、自分の言葉や行動に対する責任感や誠実さを表します。つまり、自分が言ったことや約束したことを守り、行動に移すことを指します。また、他人に対する誠実さや信頼性も含まれます。これは、他人との関係を築き、社会の秩序を維持するために重要な価値観とされています。

荻生徂徠は、信と誠を区別して考えています。彼によれば、信は「言に必ず実証がある」ことを意味し、言葉だけでなく、その背後にある行動や証拠が重要であると説いています。これは、言葉だけでなく、行動によって信頼性を示すという考え方を示しています。

「民、信無くば立たず」(論語)・・・民衆の信頼が無ければ政治は成り立たない。
「信ぜられて而して後に其の民を労す」(論語)・・・君子は人民から信頼されて、その後に人民を労役に服させることができる。
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